こんにちわ。
依然コロナウイルスの脅威が冷めやらぬまま、多くの方が在宅勤務や外出自粛に努められていると思います。
伊勢五本店ではそんな皆様の生活を少しでも豊かにできないかと、細々とではございますが千駄木・中目黒両店舗ともに毎日営業しております。(6月以降は通常営業に戻る予定です)
もちろん、全従業員マスク着用、売り場の換気、アルコール除菌を徹底して行っております。
また、伊勢五本店の商品をネット購入できるECサイトの運営も開始いたしました!
県外で中々店舗に来られなかったり、都内にいるけどやっぱり今は外に出るのは怖い!
という皆様にも安心してご利用いただけます。
という皆様にも安心してご利用いただけます。
さて、今回は伊勢五本店で取り扱っているジャパニーズウイスキーをいくつかご紹介していきたいと思います!
日本酒や焼酎のイメージが強いかと思われますが、実は結構やってるんです。
日本のウイスキーは、その質の高さからスコットランド・アイルランド・アメリカ・カナダに並び「世界五大ウイスキー」の一つに数えられています。
NHKドラマ『マッサン』のモデルとなったニッカウヰスキーの創始者である竹鶴政孝(たけつる まさたか)氏がスコットランド式のウイスキー製法の技術を持ち帰ったことから、日本のウイスキーはスコッチウイスキーに似た特徴を持っています。
また、日本人は食事とあわせてお酒を楽しむという食文化を持っていることもあり、比較的ライトな味わいでピート香(スモーキーフレーバー)よりも花や果実、はちみつなどを思わせる香りが多いというのも特徴の一つです。
ではでは、弊社取り扱い銘柄のご紹介です!
1.イチローズモルト(ベンチャーウイスキー)
羽生蒸溜所創始者の孫である肥土伊知郎(あくと いちろう)氏が創業した秩父蒸溜所。
ジャパニーズウイスキーであることに誇りを持ち、ミズナラ製の発酵槽などを導入。
ジャパニーズウイスキーであることに誇りを持ち、ミズナラ製の発酵槽などを導入。
小さな設備ながらも手作りにこだわるイチローズモルトは、いまや山崎・響・竹鶴などの有名銘柄と肩を並べるブランドです。
一部フロアモルティングを行うなど、スコッチウイスキーの伝統的製法に則りつつも、秩父の風土が生み出す独自の個性を確立させています。
特にミズナラをカスクに用いたウイスキーは、白檀や伽羅を思わせる香木のニュアンスを持ち、ジャパニーズウイスキーの特徴的な香りとして、近年「ジャパニーズオーク」と呼ばれ世界中のウイスキー愛好家の注目を集めています。
・イチローズモルト ホワイトラベル 46°
飲み口は軽快でライトボディですがアルコール臭さは全くなし。
ブレンデッドウイスキーながらシングルモルトウイスキーを飲んでいるような個性と満足感を得られます。
ハイボールにすると不思議と印象が変わり、森林の様な爽やかな香りが上がり、軽やかで心地よい飲み口が楽しめます。
2.マルスウイスキー(本坊酒造)
本坊酒造は明治5年に鹿児島で創業した老舗の焼酎メーカーで「さつまおはら」や「錫釜」、「大自然林」などを製造しています。他にも山梨でワインを、長野ではウイスキーを製造しています。
マルスウイスキーは長野、鹿児島、屋久島に熟成庫を持ち、それぞれの風土を生かした原酒をブレンドすることが可能です。
特に屋久島は寒暖差が大きく湿潤な気候であるため、ウイスキーの熟成が早く進み特徴的な味わいのウイスキーが生まれます。
花崗岩(かこうがん)土壌をくぐり、天然のミネラル分を含んだ中硬水の仕込み水が醸すウイスキーはふくよかでバランスがとれた香味が特徴です。
冒頭で出てきたニッカウヰスキー創業者「日本ウイスキーの父」とも呼ばれる国産ウイスキーの礎を築いた竹鶴氏ですが、彼にウイスキー造りを学ばせるため、スコットランドへのウイスキー留学を命じたのが、岩井喜一郎(いわい きいちろう)でした。
竹鶴氏の記録に基づいて岩井氏が設計したポットスチルは、ジャパニーズウイスキーの酒質向上に大きく貢献しました。
竹鶴なくして日本ウイスキーがないとすれば、岩井氏なくしても国産ウイスキーの発展は現在ほどなかったと言える人です。
本日ご紹介する『岩井トラディション』は、岩井氏への尊敬と感謝を込められて誕生しました!
・岩井トラディション 40°
様々な樽種やピーティなモルトの原酒を絶妙なバランスでヴァッティングすることで、上品な口当たりの柔らかさ、味わうたびにバランス感のあるハーモニーが楽しめるブレンデッドウィスキーです。
香りは程よいピート香にバニラやレーズンの印象も受けます。味わいは濃厚なハチミツ感、バター、焦がしカラメルのような上品かつ重厚感のある味わい。
コストパフォーマンスがとても高く、この味でこの価格!?と驚かれること間違いなし。
・マルスモルテージ 越百(コスモ) 43°
「ハチミツやキャラメルを連想させるふくよかな甘い香りの中に、ほのかなスモーキーフレーバーと熟した果実の香りが広がり、口当たりは丸く柔らか、優しい余韻が特徴です。」(ブレンダーコメント)
3.若鶴ウイスキー(三郎丸蒸留所)
三郎丸蒸留所は北睦唯一の蒸留所です。
1952年の製造開始以来、脈々と受け継がれてきた製法・材料を生かし、今も昔も変わらぬ情熱をもってウイスキーづくりを行っています。
2019年には梵鐘造りの名匠である老子(おいご)製作所と共に世界初の鋳造ポットスチル「ZEMON(ゼモン)」を開発。
ZEMON(ゼモン)は高岡銅器の梵鐘の技術から生まれたまったくあたらしいポットスチルです。
銅をベースに希少な金属である錫を混合することで、雑味のない高品質な原酒を造ることが可能となり、大きな注目を集めています。
このZEMONが本当に素晴らしいのですが、話が脱線しそうなので興味のある方は是非若鶴ウイスキーのHPをご参照ください。。
・十年明(じゅうねんみょう) 42°
ピートをしっかりと焚いた(アイラ島の某ブランド並み)モルトをベースに、華やかな果実香とやさしい甘味を持ったモルトをブレンドした十年明は、モルト通にこそ飲んでほしいブレンデッドウイスキーです。
またZEMONを用いたニューメイクには澄んだ甘味とボディ感がしっかりと感じられたので、今後の熟成にも期待が高まります。
※商品名である「十年明」は地名です。勘違いされる方が多いですが、熟成期間は十年ではなく五年です。ややこしいのでご注意を。
・MOON GLOW(ムーングロウ)Harf Moon 2019 43°
700ml 14,000円(税抜)
世界的なコンテスト「ワールド・ウイスキー・アワード(WWA)2020」において、「ジャパニーズ ブレンデッド リミテッドリリース」の12年以下の部にてベストウイスキーに選出されました。
シリーズ3年連続受賞の快挙となります。
1960年蒸留の三郎丸蒸留所モルトをはじめ、熟成年数が10年以上の原酒のみを吟味しブレンド。PX(Pedro Ximenez)カスクでマリッジし、芳薛で滑らかな味わいへと導きました。
長い年月が生み出す重層的な味わいと複雑な余韻が、調和を奏でながら永く続きます。
4.アマハガン(長濱蒸留所)
「AMAHAGAN」逆から読むと、長濱。
2016年に長濱浪漫ビール施設内に稼働した、琵琶湖と伊吹山、長浜の風土が育む国内最小規模となる蒸留所です。
長濱蒸留所がアランビック型ポットスチルにこだわりを持っているのは、スコットランドにある二つの小さな蒸留所の影響が大きいと言われます。
一つがストラスアーン蒸留所、もう一つがストラスアーンの設備とクラフトマンシップに感銘を受け、自前のビール醸造所を拡張して蒸溜所を設立したエデンミル蒸留所。
これらを参考に社長自らが調整するアランビック型の小さなポットスチルと極細のラインアームからは、特徴となるリッチな味わいの原酒が日々産み出されています。
現在は世界のモルト原酒と、長濱のリッチな原酒がブレンドされた「ワールドモルト」シリーズのみとなりますが、長濱モルトのポテンシャルの高さが充分に窺い知れる味わいにシングルモルトへの期待感が高まります。
700ml 4,900円(税抜)
2016年の蒸留開始から2年。将来のシングルモルトのリリースに向けウイスキー造りにとって最も重要な工程である「ブレンド」に焦点を当て、生み出されたブレンデッドモルトシリーズ『AMAHAGAN』。
2016年の蒸留開始から2年。将来のシングルモルトのリリースに向けウイスキー造りにとって最も重要な工程である「ブレンド」に焦点を当て、生み出されたブレンデッドモルトシリーズ『AMAHAGAN』。
海外のモルトウイスキーをベースに、長濱蒸溜所のモルトを絶妙にブレンド。
長濱モルト由来の円みのある麦芽の香りと、オレンジチョコレートを連想させるフルーティさと深みが複雑に絡み合い、全体をバニラの甘い香りが包み込みます。
口に含むとコクのあるアタックの後に、鼻に抜ける華やかな余韻をお愉しみいただけます。
・アマハガン ワールドモルト ed.2 47°
Edition No.1をベースに赤ワインの個性を活かした後熟にチャレンジしました。
外観は赤みがかった艶やかなレンガ色。レーズンやベリーといった赤ワイン由来の風味と、長濱独特のモルティさが絶妙に調和、アフターに爽やかなオレンジピールを感じます。
口に含むと、独特の穀物の甘味が全体に広がりますが、ほどよい渋味が全体を引き締めます。その深みある味わいをお愉しみ下さい。
・アマハガン ワールドモルト ed.3 47°
700ml 6,900円(税抜)
『AMAHAGAN』。第3弾となる今回は、海外のモルトウイスキーに長濱蒸溜所のモルトを絶妙にブレンドした「Edition No.1」をベースに、日本原産で通称「ジャパニーズオーク」とも呼ばれるミズナラのオリエンタルな個性を活かして後熟を施しました。
こちらの「アマハガン ワールドモルト ed.3」は「ワールド・ウイスキー・アワード(WWA)2020」において「ジャパニーズ ブレンデッドモルト ノンエイジ部門」で最高賞(カテゴリーウィナー)を受賞いたしました!
外観は淡い琥珀色。グラスに溢れる長濱モルトらしい甘い麦芽の香りは、オレンジや赤りんごなど暖かみある果実と混じりあい、より芳醇に。
時間が経過するにつれ、ミズナラに由来する香木のニュアンスはさらに引きたち、最後は甘いキャラメルのようなウッディネスを感じます。
口に含めばオレンジの焼き菓子や、香ばしい黒糖の風味。甘味の後には、ビターなチョコレートを口の中でゆっくり溶かしているような豊かな余韻が残ります。
・アマハガン ワールドモルト ed.4 47°
700ml 5,900円(税抜)
今回の「Edition 山桜」は海外のモルトウイスキーをベースに長濱蒸溜所のモルトを絶妙にブレンドした「Edition No.1」をベースに、日本原産「山桜」にて後熟を行いました。
『和』を纏った香木を思わせる心地よい芳香と、優しい余韻が特徴の「Edition山桜」です。
外観は赤みがかった琥珀色。長濱モルトらしさのモルティーな甘さはそのままに、山桜由来の品のある甘く優しい麗らかな香り立ち。桜餅や梅を連想させる『和』のフレーバー。
アマハガンシリーズ特有の穏やかなオレンジピールや黒蜜、口の中で広がる華やかで上品な甘さ。アフターには紅茶の様なリーフィーな心地よい渋みが訪れます。
5.あかし/江井ヶ嶋(ホワイトオーク蒸留所)
江井ヶ島酒造は日本酒「神鷹」や麦焼酎「福寿天泉」をはじめ、みりん、ワイン、ウイスキー、ブランデーなど多岐にわたり製造を行っております。
スコットランド地方の様式を取り入れた蒸溜所は小規模ながらモルト原酒のみに拘ったウイスキー造りを行っています。
他の蒸留所との大きな違いは、日本酒を造る杜氏(以前はみむろ杉に居た)がウイスキー造りを行っていること。日本酒造りには「もと立て」など、発酵をコントロールする繊細な技術が求められます。
これらの技術はウイスキーの酒母造りに大いに活かされ、しっかりとボディがありつつキレのある酒質の原酒が造られるのです。
今後はこの原酒を個性豊かな樽で熟成させたトップブランドを「江井ヶ嶋」とし、スコットランド有数のグレーンウイスキー蒸留所、ロッホローモンド蒸留所製の3年以上熟成させたグレーンウイスキーをブレンドした「あかしスペシャルブレンド」と、「シングルモルトあかし」は「あかし」ブランドとして舵を切っていくことになります。
・ホワイトオークシングルモルトあかし 46°
香りは穏やかながらスイートでウッディなニュアンス。バランスのとれた味わいで上品でスパイシーな印象も。食中として楽しめるウイスキーです。
6.越ノ忍(忍蒸留所)
ラベルに大きな忍びの文字と侍の絵柄。全然忍んでいませんが、米国最大の世界的な酒類コンペティション「サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション2019」で金賞を受賞するなどその味わいは世界でも評価されています。
新潟麦酒の製造責任者である宇佐美健氏は熱心なウイスキー愛好家であり、瓶内二次発酵熟成製法を日本で最初に採り入れた人物でもあります。
醸造家として活動する中で、宇佐美氏が夢見たのは、地元の清水を使い、スピリッツ愛好家達へ質の高いウイスキーを提供することでした。
宇佐美氏は世界中のウイスキーと日本特有の様々な香りの融合を試したいと考え、忍ヴィンテージは様々な蒸溜所から、シェリー酒やバーボンで使用した樽で10年以上熟成された最高峰の原酒を慎重に選び抜き、日本でも大変貴重なミズナラオークでフィニッシュしています。
・越ノ忍 ブレンデッドウイスキー 40°
甘く軽快で飲みやすくロック・水割りがおすすめです。
・越ノ忍 ブレンデッドウイスキー 43°
まずブラックペッパーとクローブが口の中を通り抜け、熟した柑橘系の果物と焼きリンゴが甘味が広がっていくき、長く滑らかな余韻を感じます。
・越ノ忍 ブレンデッドウイスキー 43°
700ml 3,500円(税抜)
砂糖漬オレンジピールの香り、トフィー、スウィートスモーク、トーストヘーゼルナッツ等の様々な香りが溢れ出し、独特のハーブティーとスパイスがそれらの香りをより力強く引き立たせます。
驚くほどまろやかな味わいと、ペッパー、スパイスで強められたフルーツの余韻をつよく感じます。
7.マツイウイスキー(松井酒造)
1,000Lのポットスチル3基、3,000L1基、5,000L1基を所有。国内有数の規模の大きさです。大山を臨む倉吉、ここにはウイスキーづくりには欠かせない上質な水があります。
「暮らしよし」が語源となったと言われる倉吉ですが、気候としては日本海側で寒暖差も大きく、熟成に良い影響を与えます。
「松井」はALL自社蒸留のシングルモルトです。サンフランシスコのコンペ(SWSC)において、ミズナラが最優秀金賞、ピーテッドが金賞を受賞しています。
全体的に香りが非常に華やかで飲み口も軽快に仕上がっているものが多いことが特徴です。
・松井シングルモルトウイスキー ミズナラカスク 48°
700ml 4,500円(税抜)
原酒のもつモルト香やビター風味を活かしつつ、ほのかに甘く爽やかな熟成香が鼻孔をくすぐり、なめらかで濃厚な余韻が続きます。
原酒のもつモルト香やビター風味を活かしつつ、ほのかに甘く爽やかな熟成香が鼻孔をくすぐり、なめらかで濃厚な余韻が続きます。
・松井シングルモルトウイスキー サクラカスク 48°
700ml 4,500円(税抜)
広大な大自然の中で蒸溜された原酒を希少なサクラ材の樽で熟成しました。
広大な大自然の中で蒸溜された原酒を希少なサクラ材の樽で熟成しました。
フレグランスで華やかな香りにほのかに桜のニュアンスを感じ、口に含むと桜餅のように柔らかな甘味が広がります。
8.嘉之助(小正醸造)
伊勢五本店ではお馴染みの芋焼酎「蔵の師魂」(※知らない方はオンラインショップをチェック!)を醸す小正醸造が新たに設立したウイスキー部門です。
2018年に始動した嘉之助蒸溜所の最大の特徴は、大きな特微は3基のポットスチル(蒸溜器)を備えること。
世界的にみても、小規模蒸溜所では2基が一般的です。ウイスキーは通常2度の蒸溜溜を行いますが、2回目の蒸溜(再溜)の際に、ネックの形状や上部のラインアームの角度の異なるポットスチルを使用することで原酒の香りや味わいをより豊かに変化させることができるのです。
発売第2段となる「嘉之助 ニューボーン2019」は既に多くのウイスキー愛好家から支持されており、今後のラインナップにも期待が高まります!
原料にはイギリス産ノンピート麦芽を使用。
色調はほのかに赤味がかった黄金色。香りはバニラ・潮・ミント・キャラメルのニュアンス。
含むとスパイシーかつビターでウッディな印象のボディある酒質に仕上がっており、柔らかい余韻が長く続きます。
「ワールド・ウイスキー・アワード(WWA)2020」において「ベストジャパニーズニューメイク」を受賞しています。
はい!なかなかボリューミーな長さになってしまいました。。最後までお付き合いいただいた皆様ありがとうございます。
やはりこれから迎えるジリジリと太陽が照り付ける暑い暑い夏はハイボールなんかが飲みたくなりますよね!
店頭に並んでいるけど、なかなか手を出せなかったそこのあなたの背中を少しでも押せるようなら幸いです。是非参考にしてみてください。
今後焼酎のソーダ割りでおすすめなども改めてご紹介できればなと考えております。
ではまた。